2006–07–17 (Mon) 18:41
ここの所続いていた暑い日々を、場の空気を洗い流すように。
昨日から降り続く、冷たい雨。
暑く晴れた日が続く時は、冷たい雨の日々が恋しくて
冷ややかな雨が降り続く時は、暖かな陽射しを思い出す。
降り出す数時間前、遠くからひたひたと寄せ来る風。
聞こえるか聞こえないかのギリギリの狭間の、そんなあたりから気配が忍び寄る。
雨の。
山の木の葉の、
原っぱの草むらの、
花の、
土の、
それらがない交ぜになった、懐かしい匂いが私の鼻に届く。
ずっと隠されていた秘密が明らかにされる時のような、
じれったくて、けど、待ち焦がれていた瞬間が訪れる。
降り始めた雨を見ていた。
雨が落ちてくる、その向こうの空を見ていた。
夜が明け、また雨を見る。
雨の向こうを見る。
見知らぬ誰かが通り過ぎる。
自分の意識が、その見知らぬ誰かの目線で周囲の風景を眺める。
見慣れた風景が、ふと、馴染みの無い鮮やかな色彩を帯びる。
人が、
風景が、
草花が、
何もかもが、色鮮やかなのに。
ここから外に、一歩踏み出すだけで良いのに。
私はまだ、ここにいる。
ここにいて、机の上で、自分が選んだ仕事をしている。
やんわりと、自分で自分をここに縛り付けている。